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不動産売却で値引き交渉されたらどうする?価格設定や交渉対策も解説

吉田 雄一郎

筆者 吉田 雄一郎

不動産キャリア14年

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不動産売却で値引き交渉されたらどうする?価格設定や交渉対策も解説

不動産売却において、値引き交渉は避けて通れない要素のひとつです。
売主としてはできるだけ高く売りたいものの、交渉への対応を誤ると、売却機会を逃す可能性もあります。
本記事では、不動産売却時の値引き交渉への対応方法や適切な価格設定、事前にできる対策について解説いたします。

不動産売却時に値引き交渉されたらどうする?

売却活動を開始すると、多くの場合、買主から売出価格よりも低い金額の提示がなされます。
これは、中古市場において値引きが慣例となっているためです。
まず、対応の前提として、自身の「最低譲渡価格」を明確にしておく必要があります。
住宅ローンの残債や、諸経費を含めた損益分岐点を把握し、それを下回る交渉には応じない姿勢を持つことが大切です。
次に、近隣の取引事例や同じエリア・築年数の物件と比較して、提示された金額が相場に照らして妥当かを判断します。
仮に相場から大きく外れた金額であれば、交渉に応じる必要はありません。
なお、感情的にならず、状況を冷静に分析したうえで判断することが大切です。

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不動産売却時の価格設定

価格設定の段階では、値引きを前提に、ある程度の上乗せをおこなうことが一般的です。
具体的には、希望価格に対して80万円~100万円程度をくわえた価格で売出すと、交渉の余地を確保しやすくなります。
この方法により、買主は「値引きして得をした」という印象を持ちやすくなり、交渉がまとまりやすくなります。
ただし、上乗せしすぎると市場から乖離した価格になり、購入検討者が現れないリスクもあるため注意が必要です。
また、売却を急ぐかどうかによっても価格戦略は変わります。
急いでいる場合は相場より少し低めに、時間的余裕があるなら高めに設定することも可能です。
さらに、成約価格の統計や不動産ポータルサイトの掲載情報を活用すれば、より正確な相場感が得られます。

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値引き交渉を想定した対策

売却活動を始めて、すぐに値引き交渉を受けた場合、すぐに応じないことが基本です。
なぜなら、売出しから1か月程度は、広告の効果が出始める期間であり、反響を見極める段階だからです。
この時期に値引きに応じると、買い急いでいる印象を与え、さらなる価格交渉につながる可能性があります。
交渉に応じるかどうかは、売出し後の経過時間と反響状況を踏まえて慎重に判断しましょう。
一般的には、2~3か月ほど様子を見て反応が薄い場合に、価格の見直しや販売戦略の再調整をおこなうのが効果的です。
また、高額な値引き要求があった場合には、相場と比較して、不適切であれば明確に断る姿勢を示すことも大切です。
このように、あらかじめ想定される値引き幅を踏まえて価格設定し、冷静な対応を心がけることが、成功への第一歩となります。

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まとめ

値引き交渉には、最低譲渡価格と相場の把握をもとに、冷静かつ柔軟な対応が求められます。
価格設定は、値引き分を見越した上乗せをおこない、市場状況や売却希望時期を踏まえて、戦略を立てることが大切です。
交渉には、タイミングと判断力が必要であり、反響状況を見極めながら適切な対応をおこないましょう。
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