こんにちは!
未来 Real
Estateの平澤です(^^)
さて、突然ですが問題です。
ようやく夢のマイホームを手に入れたAさん。
しかし、1年たたずして雨漏りしていることがわかりました。
その場合、責任はどちらにあるでしょうか。
答えは「売主」です。これが『瑕疵担保責任』のおおまかな紹介です。
瑕疵とは、建物の重要な欠陥のことです。
売却された物件に通常要求されるよりも明らかな欠陥があった場合は
売主に修理を依頼するなどの責任を取ってもらう権利が買主にはあります。
また、瑕疵(欠陥)によって住むことが出来なくなることや、
修理してくれないなどの理由で目的が達成されなかった場合、取引の解約も可能です。
ようやく夢のマイホームを購入したのに、泣き寝入りなんて酷すぎますよね。
そうならないための『瑕疵担保責任』です。
売主はこの責任を負わなければなりません。
欠陥に気付いてから1年以内に修理を依頼するなどのなんらかのアクションを起こさなくてはなりません。
では売主はずっと責任に縛られなくてはならないのか?というと、そうではありません。
瑕疵担保責任は、新築・中古、売る相手が個人であるか不動産業者であるか
によっても変わってくるのです。
売主さんにとっても買主さんにとっても大事なこととなる『瑕疵担保責任』。
その内容を探っていきましょう。
中古戸建の場合は免除OK!業者は2年以内、契約相手に注意!
中古物件は既に劣化している場合も多く、瑕疵担保責任があらかじめ免除
されていることも多いです。
そのため、契約に「瑕疵担保責任を免除する」旨が記載している場合、売主は賠償責任されることもありません。
ただし、欠陥を知っていながら黙って契約した際は、免除されていても責任を取らなくてはなりません。
しっかり相手に伝えることが必要なのです。
それは本来であれば契約書にすべて記載されるものです。
そして、注意事項としては、相手が個人の時は瑕疵責任は免除できるのですが、
相手が不動産業者の場合はまた変わってきます。
不動産業者に物件を売却するときは、欠陥を発見してから1年以内、引き渡しから2年以内は責任が生じます。
新築物件は10年保証
平成12年に「住宅の品質確保の促進等にかんする法律」というものが施工されました。
これは、ザックリいうと、新築物件には10年の保証をつけてね~っていう法律です。
これによって買主が安心して家を買うこともできます。
ただし、その場合は自然現象による劣化なども保証されず、見逃してしまった欠陥も保証されない、という条件付きになります。
まとめ
・『瑕疵担保責任』とは、欠陥が生じた際の責任が売主にあるというルール。
・中古物件は劣化が多く、買主が個人の場合は『瑕疵担保責任免除』という契約を結ぶことができる。
(買主が不動産業者の場合はできない)
・欠陥は気が付いてから1年以内、契約して引き渡し日から2年以内であること。
これらが重要な事項となります。
売主さんも買主さんも、いろいろな決め事がありますので、
お互いに気持ちの良いお取引を心がけましょうね(^^)